下痢には大きく分けて、急にお腹が痛くなって起こる急性のものと、2週間以上続く慢性のものがあります。
急性の場合には、風邪によるウイルスや細菌、体の冷えや暴飲暴食、アルコールの飲みすぎ、辛いものの食べすぎ、緊張や興奮、ストレスなども下痢を引き起こす原因になりますが、これらは一過性のものですのでさほど心配はありません。しばらく食べ物を摂取せずに、水分補給だけして腸を休めるのがいいでしょう。
特定の食べ物が原因で下痢をする人もいます。冷たい牛乳が飲めない(乳糖不耐症)とか、甲殻類、サバなどが原因になるようです。
冷たい牛乳は温めて飲むとか、魚類や甲殻類は細かくして他のものと混ぜて取るなどの工夫をして摂取すれば大丈夫という人もいますが、それでもやはり下痢になってしまうようでしたら、アレルギー反応ですから摂取を避けた方がいいかもしれません。
大人の下痢で心配なのは慢性の下痢です。潰瘍性大腸炎やクローン病などの病気が原因となっている場合もありますので、2週間以上、原因不明の下痢が続くようでしたら、病院で検査を受けることをお勧めいたします。
乳児や幼児の場合、下痢は風邪の次に頻繁に起こる病気ですので軽く見られがちですが、体重が減少して意識障害やけいれんを起こし、死に至る危険もありますので、下痢をしている乳幼児には細心の注意を払ってください。
下痢を起こしても赤ちゃんの機嫌がいい状態であれば問題はありません。まだ体の機関がうまく働かずに腸のぜん動運動が早くなってしまったり、吸収されるべきものがされなかったりして下痢になってしまう場合がありますが、これは発育過程で当然起こることです。お母さんはイライラせず、心配せずに、赤ちゃんのオムツを清潔に保ってあげてください。排便後はおしりを洗い、よく乾かしてあげます。
赤ちゃんの下痢の大半を占めるのはウイルス感染です。特に冬場の感染菌が集団発生する時期が要注意です。また症状として不自然なほど回数が多かったり、不機嫌だったり、ぐったりしている、唇が乾いている、皮膚に張りがない、嘔吐する、便に血が混じるなどの症状があったら下痢止めのお薬を使用し、お医者さんに診てもらってください。ひどい時は即入院を要する場合もあります。お医者さんに行くときには、便の回数、硬さ、色、臭い、血が混じっているかどうかなど、便の様子もチェックしておいてください。
便と共に大量の水分が体外に放出されますから、脱水症状の対策が重要です。湯冷まし、麦茶、スポーツドリンクなどを与えます。
これは大人も子供も同様。牛乳やフルーツジュースは嘔吐の原因になるかもしれませんので、下痢の時は避けた方がいいでしょう。食事を摂る場合は、下痢により免疫力が低下していますので、生ものは控えましょう。
下痢が止まらないうちは何も食べたくない、乳幼児ならば食べてくれなかったり、吐き出してしまったりするかもしれませんが、栄養や水分不足にならないように、少し落ち着いたら食事療法を始めましょう。
なお、キムチにも乳酸菌が含まれますが、唐辛子の作用で下痢を増長する可能性がありますので、下痢の時は香辛料の強いものは控えた方がいいですね。また、脂肪分の多い食事は下痢の原因になりやすいです。
意外な感じがしますが、「にら」が非常に下痢によいのです。炒め物など、脂っこいものが食べたくない時は、温かい「にら雑炊」などどうでしょうか。これならば、体が温まり、栄養もばっちりです。
赤ちゃんの離乳食の場合は、水分を補給してあげること。しかし気をつけたいのは果汁をあまり与えないことです。リンゴ以外の果汁は控えましょう。リンゴのすりおろし、ジャガイモのすりおろし、やわらかく煮たうどんや雑炊などもよいですよ。嘔吐してしまうかもしれませんので様子をみて与えます。乳児の場合は、おっぱいを与えます。
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