「無酸素登頂 8000m14座への挑戦」
〜スーパークライマー小西浩文の愛と墓標〜

(講談社 長尾 三郎  2003 年)

日本屈指の鉄人クライマーが

神々の山嶺に無酸素で挑む!!

愛と死のドキュメント!!

親友シェルパ雪崩死、

家庭を捨て山を選んだ末の離婚、

再婚した妻の 38歳での死!!

現役最強の登山家が描く「果したい夢」

〜著者紹介〜
長尾三郎
政治、社会、スポーツなどの分野で活躍し、未知の領域に挑戦した人間の生き様を描くことをライフワークとする。主な著書:「マッキンリーに死す」(植村直己伝記)、「エベレストに死す」

この著者のあとがきで書かれていることは、自分の肉体と精神力だけでデス・ゾーンを乗り越え 8000m の「神々の座」にたどりつく無酸素登頂が現代に残された登山家の極限の挑戦とすれば、自分の「心臓と肺」だけで挑戦する無酸素登頂こそ、スーパークライマーの条件であると言いたい。そういう意味で私は小西浩文こそ現役最強の登山家とみなし、 3 年ぶりに書いた登山家の物語の主人公として本書に取り上げたのである。と結ばれている。小西は 1982 年 20 歳の時、初めて 8027m のシシャパンマに登頂してから一貫して酸素ボンベを使用せず無酸素で登り続けている。今までにブロードピーク( 8051m )、ガッシャブルム II 峰( 8035m )、チョーオユー( 8201 m)、ダウラギリ I 峰( 8068m )、ガッシャブルムI峰(8068m)と日本人として最多登頂記録を果たしているが、今後一座登るごとに記録を更新し、全 14 座完登に近づいていく。

しかし無酸素による高所登山の厳しさは想像を絶する過酷なもので 8000m 峰の頂上あたりの気象条件は平地と比べると酸素濃度が 3 分の1、気温はマイナス20℃〜35℃で、それに加えて秒速15 m 〜45 m の風が常時吹いている。この極限の世界では何が起こるかわからない、「死のにおい」がするといわれる地帯で酸素不足は視力減退、思考力低下、脳機能障害などをもたらし、それは死に直結している。突然襲ってくる恐ろしい雪崩の危険もある、1996年エベレスト無酸素登頂の時7500 m 付近で幅100 m の巨大な雪崩に遭遇したが、先を登っていたシェルパのロブサンが自らの死の直前に手袋を脱ぎ 「ピーピー」という指笛の知らせで、すぐ付近の氷壁の出っ張りの影に身を隠し助かったのであるが、小西にとってヒマラヤの心をゆるし合ったパートナーであり、シェルパのカリスマといわれていた、ロブサン・ザンブーは雪の中から発見することができず無念さは今でも消し去ることができない。そのような中で小西が言っていることは「クライマーにとって生き延びること、これが基本でありすべてである。体力、技術力、精神力が超一流という事だけでは8000 m 超の世界14峰を登頂し生還することはできない。神に選ばれた者だけが到達できる世界だ・・・」と。また、「自分は死なないと言う絶対の自信と死んだら自分は所詮それまでである」とも言っている。

北陽高等学校 同窓会会報第26号 2003年10月27日発行
同窓会会長 三木憲三氏 より抜粋 

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スポーツを愛する地球の仲間たちへ
VITAL MESSAGES

( 特定営利活動法人 グローバルスポーツアライアンス(GSA)
監修:国連環境計画  2003年11月)

人は、人智を超えた
絶対的な力の克服を夢見て遥かなる高みを目指す。
ゴミの山にはだれも登りたくはない。

Mankind aims to conquer unimaginable heights,
But who wants to climb a mountain of garbage?

スポーツの声

今日において、各界のセレブリティーたちは未だかつてないほどの影響力を有しています。 とりわけ、スポーツ・セレブリティー達は自分たちが選ばれし分野を超越して角頭を表しています。この30年ほどの間に、彼らの社会や政治に対する言動は一般大衆やディシジョンメーカー達の耳に届き始め、その注目度は日を追う語とに増すばかりです。

                      <中 略>

日本人登山家、小西浩文は次のように語りました。「人類はその想像を絶する高さを征服することをめざしてきました。しかし、一体誰がごみの山に登りたいと思うだろうか?」。彼のこの一言は幾万もの声を反映しています。そして、彼の勇気ある言動によって。彼の声はより多くの人々から耳を傾けられるのです。
スポーツ界におけるトップスター達の熱い意思をまとめたこの本は、私達全員が強い自覚と行動力を持つようよびかけるものです。

エリック・ファルト
国連環境計画 広報ディレクター

 
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